”ウィルソンが見た沖縄”で100年前の沖縄を目の当たりにしたら今の現状が違って見えた

”ウィルソンが見た沖縄”で100年前の沖縄を目の当たりにしたら今の現状が違って見えた

沖縄の100年前の写真を見る機会はそうそうない!

ということで、母に誘われて沖縄の古い写真を見に行って参りました。

沖縄県立博物館・美術館にて開催されたウィルソン展

Museum Okinawa

2017.9.8~10.15まで開催されている”ウィルソンが見た沖縄”ですが、
ただの古い写真展かと思いきや、ウィルソンさんは
伝説のプラント・ハンターというのを初めて知りました。
新種の植物を求めて探検するお仕事をしていたアーネスト・ヘンリー・ウィルソンさん。

今からちょうど100年前の沖縄で調査したときの写真が見つかり、
今回の展示会を開催する運びとなったらしいのです。
それにはいろんな偶然と奇跡が混ざり合った開催だったのが窺えます。

ウィルソンさんが残した59枚の貴重な写真

 Pamphlet
ウィルソン展で頂いたパンフレット表紙

ハーバード大学に眠っていた沖縄探求の写真は古居智子氏によって発見。
今回の展示会を通し、この展示会に関わった方々の熱い想いが強く伝わる素晴らしい写真展でございました。
久しぶりに胸が熱くなるほど感動しました( ;∀;)
44枚の撮影場所の特定

 Pamphlet
ウィルソン展で頂いたパンフレット

本当に感動したのは、展示されている写真には現在の場所の写真が並べられ、
今と昔の比較ができるという点でした。
戦火で何もかも失ってしまった沖縄には悲しいかな琉球時代の貴重な建物などは残っておらず、
戦前の風景は本当に!貴重なのです!

これらの写真を通して人々の生活が垣間見える風景や琉球人が歩いた巡礼の道など、
つかの間のタイムスリップを楽しむことができました。

戦争がなかったら、どんな風だったのだろう。
深く考えさせられます。

100年という時を過ぎ、運命の導きと奇跡のエピソードに感動



展示会場で頂いたパンフレットには載っていませんでしたが、
素敵なエピソードが”ウィルソン 沖縄の旅 1917”という著書に記載されていました。

ウィルソンさんの沖縄探求に同行されていた人物の中に、
沖縄の植物学に大きく貢献された園原咲也氏が写っていたのを
偶然にもこの企画を担当されていた美術館の学芸員であるお孫さんが確認し、判明したそうです。
この記述を読んだとき鳥肌がたちました(”ω”)

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この本を書いたのはウィルソンさんの写真を発見した古居智子さんです。
園原咲也さんについては多くの武勇伝があり、それも楽しく読ませていただきました。
写真展とともにこの本に目を通すと、ただただ、感動、驚き、なんとも言えない気持ちになります。

植物を通し、平和とは何か。自然とは何か。人間とは何か。

ウィルソンさんのように100年先まで残る何かを、今のわたしたちは意識したことがあるのだろうか。

book
100年前の写真と現在の比較

最後に、わたしをこの写真展に誘ってくれた母に感謝します。
なぜなら、わたしはこの写真展のテーマを知らず無防備で出かけたので、
ガツーンと心に衝撃を受けたのでありました(; ・`д・´)

何も知らず伝説のプラン・トハンターのアーネスト・ヘンリー・ウィルソンさんを知ることができ、
沖縄のプチプラント・ハンターである母の導きで今日もハーブをコアとするブログを書き続けていることに感謝です。
ちなみに母の植物採取は主に木の実や葉っぱ、
ドライフラワーに使えそうな素材ならなんでも集めちゃう、
わたしの中の伝説のプラント・ハンターです。