重曹って何?友人がうちに重曹をもってやってきた。(前編)

重曹って何?友人がうちに重曹をもってやってきた。(前編)

友人がうちに重曹をもってやってきた。
それは何?
掃除に使うんだよ。
ふーん。

なにやら掃除や消臭にも使えるらしい。
えー?!お菓子作りにも使える?
意味がわからない。
謎の白い粉は一体何者なのか…。

クエン酸も衝撃的だったのですが、重曹も食用、掃除に使えるなんて。
自然素材に無知な私は、ある意味罪びとですね。
あなたの周りにもいませんか?
私のように無関心な罪びとが。
そのような人がいたらぜひ、熱く語って頂きたい。
そのために、ぜひ、これだけは伝えてほしい、重曹の基本を覚えておきましょう。


重曹とは何かをまず語る

正式名称は”炭素水素ナトリウム”と言います。
その昔、炭素水素には「重炭素」、ナトリウムには「曹達(ソーダ)」という名前がついていたそうだ(ソーダ)。
それがいつの間にか”重曹(じゅうそう)”と略され呼ばれるようになりましたとさ。

重曹は地球上の生き物の体や、海、古代地層にも存在する”天然ミネラル”なのです。
しかも、弱アルカリ性で汚れを浄化する力があるのです!!

国産の重曹は電気分解でできている

重曹の原料は”トロナ鉱石”で、
かつて海だった地層を取り出し、精製された天然重曹なるものがあります。
日本ではトロナ鉱石が取れないことから、人工的に作られているという訳です。
少し前までは業務用か薬品のみで、
今のように一般的に手に入れることができるようになったのは、
ナチュラル生活研究家・岩尾明子さんの活動により、広まったそうです。
某放送局で爆発的に広がったのはみなさんもご存知でしょう。

たまに私のように世間の波に乗れず、ボーっと過ごしている人間でも、
こうやって、友人が重曹をしょってやってくるくらいです。
この影響力はもの凄いと思います。

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重曹にはグレードがある

重曹にはたくさんの特徴があります。

  • 研磨作用
  • 酸の中和剤
  • 軟水化作用
  • 消臭
  • 吸温(きゅうしつ)作用
  • 発泡・膨張作用

これらの特徴を活かし、胃薬、掃除、消臭、美容、ふくらしこ粉として利用できますが、
重曹にはグレードなるものがあり、薬用・食用・工業用が存在します。
購入するときに、用途に合わせて使うとより効果的。
お掃除用の重曹で、お菓子作りをする人はいないと思いますが…。
万が一、代用したい場合は、諦めてください。
できないことはないと思いますが、口にいれても安全だとは思いますが、
諦めてください。
※食用はグレードが高いので、掃除用の代用にできます。
が、ベーキングパウダーは成分が合成されていますので代用できません。

重曹でできること

優しく汚れを落とす
重曹の柔らかい分子結晶は、物を傷をつけずに磨くことができます。
油汚れを乳化させ、タンパク質を分解するので、
重曹を溶かした水につけおきすれば、汚れが落ちやすくなります。
気になる茶渋も、グラスの水垢、お風呂場の鏡もキレイさっぱりです。

 油まみれの鍋を重曹で洗ってみました

油鍋の汚れ
気が付くとこんなに油汚れがっ!
重曹で油落とし
重曹と無添加せっけんを混ぜ合わせたクリームでゴシゴシ。
ビフォーアフター
一晩ラップで包んで置いたら、ここまでキレイに落ちました!

嫌な臭いを消臭
家庭内の悪臭のほとんどは酸性。
たしかに、汗臭さ、生ごみは酸っぱいですよね。
悪臭の元に重曹を振りかけるだけで、中和作用で消臭になります。
また、湿気や水分を吸って固まる性質があるため、
下駄箱や食器棚など閉鎖されている場所にも最適。

泡で膨らむ最強汚れ落とし
重曹にクエン酸をプラスすると、二酸化炭素が発生。
パンやお菓子が膨らむのは、この原理からきています。
掃除用としては、頑固な鍋のコゲ落とし、排水溝の奥の手の届かない場所に有効です。