行列のできるワンコ。さようなら。

行列のできるワンコ。さようなら。

わたしには月に一度の楽しみがありました。
毎月、あの子に会いたくて用事をつくっては
仕事をさぼってでも出かけていました。
そこへ行くと小さな行列ができることもありました。
大人は私くらい。子供に大人気!
モテ男のあの子の周りは、いつも愛に溢れていました。

犬と人のシルエット

いつものように、会いに行ったあの子の家の前には
花束とドックフード。そしておやつが添えられていました。
一瞬、頭の中が真っ白に。。
一か月前は元気だったのに?なんで?

わたしがペットロスで悲しみに暮れているときに、
近所で偶然、見かけたのがきっかけでした。
駐車場にポツンと。

初対面の時はお互いが怯えていたのを覚えています。
ゆっくりと距離を縮めながら、慎重に近づきます。
犬の心の声
変な人間がやってきた…。どうしよう…。
わたしの心の声
この子が噛んだらどうしよう…。

ほとんどスローモーションの動きで、時間をかけて触ったときに
1人と一匹は友達になれたのです。たぶん。

あの優しいまなざしに、わたしはどれだけ癒されたことか。
やさしい瞳。
可愛いまつげ。
おだやかな息遣い。

そしてなぜか、いつも背中を向けてお座り。
顔が見たいのに。
背中を見つめながらモミモミ、わしゃわしゃマッサージ。
まぁ。顔も可愛いけど、
背中も後頭部も超可愛い。

それが月に一度の楽しみでした。
(正直に告白すると、月に2回会いに行くときもありました。)
この5分か10分程度の時間が至福の時でした。(きっとわたしだけね)

君も旅立ってしまったね。
(原因は不明ですが、まだ成犬でした。)
早いお別れだけど、たくさんの愛と幸せをもらいました。
一年間、わたしを癒してくれてありがとう。
愛犬との別れを乗り越えられたのもあの子のおかげです。

ベッキー
最後に会った時の写真です。

犬の別れのたびに、たくさんの学びがあるものです。
わたしは自分の愛犬から”強さ”を学び、
あの子からは”優しさ”を
そして以前、向かいの家で飼われていた子からは
”愛”を学びました。
悲しい愛だったなぁ。マジで泣けてくる…。

近所にいた大きなワンコの悲しくも愛しいお話。涙もろい方はティッシュをご用意くださいね。

わたしという人間はなかなかやっかいなもので、
コロッと良い人にはなれないことは知っています。
当たり前だけど、顔だって変えられない。
今は目が腫れて変わった顔になっているけど。

犬の真っ直ぐな生き様に、心を揺さぶられる。
犬のように今を生きたい。
よきリーダーでありたい。
金持ちになりたい。
お金持ちになったら、犬の為にできることに貢献したいです。
本心です。
けして、おいしい食べ物を食べたいとか
家や車が欲しいとかじゃないです。

思い切り泣いたので、ここらへんで
セージ茶を頂きながら、締めくくりたいと思います。
悲しいときは、いいらしいです。
(実況:美味しいです。なんだかホッとします。)

科学的根拠がないけれど、温かいお茶はなんでもホッとします。

セージ茶リンクバナー

本当の悲しみは忘れてしまう事。
わたしは、人のことは覚えなくても
犬のことは忘れません。
なぜか、覚えています。
昨日何を食べたのか、何をしていたのか忘れるくせに。
人より犬が大好きみたいです。
怪しいですけど、危ない人ではありませんよ。

同じように覚えていて下さったご近所のおじさん。
わたしの犬を覚えていてくれてありがとうございます。
最近ワンちゃん見ないね?と声をかけて下さる人の記憶に
感動しました。
でも、きっと、犬と共に生きた時間を過ごしたは、
いままで出会った犬たちを忘れずに
覚えているんでしょうね。
自分だけ特別に覚えてる、すごいでしょ!と言いたかったのですが…。
みんな大切な何かを持っている。

それが家族であったり、友達であったり、ペットであったり。
みなさんの大切なものが、あなたの身の回りにたくさん溢れて
いつも笑顔でありますように。

今でも忘れられない犬、猫、ペットのエピソードがあれば
お気軽にコメントお待ちしております。