フーチバー(ニシヨモギ)の民間薬草利用術-その2-

フーチバー(ニシヨモギ)の民間薬草利用術-その2-

その1に続きまして、その2では今でも実用的?!な
利用術に出会えるかも
しれません。

※注意

医学的根拠はありません。
主に実際に利用した人々を調査した”沖縄民族薬用植物誌”
を参考にまとめてあります。
同じような効果や効能を目的とした利用はオススメできません。
あくまでも昔の人が質素な生活の中で見つけ、利用してきた方法です。
利用者が多かったものは★でランキング化しています。
ご参考にどうそ!

フーチバー(ヨモギ)-Wormwood-
学名:Artemisia indica var. indica
分類:キク科 ヨモギ属(多年草)
薬用部位:葉、茎
旬:通年。(春から初夏の若葉が特に良い)

フーチバー方言名

フーチバー(ヨモギ)の民間薬草利用法

止血:★★★★★

  • 葉をもんで患部につける
  • ヨモギの汁を飲む

切り傷などの塗り薬として利用されることが多かったようです。
飲むことで止血効果が上がり、
鼻血や吐血、子宮出血など婦人病にも利用されてきました。
鼻血が出た時はぜひ、ティッシュ代わりにヨモギの葉!

痔:★☆☆☆☆

  • 煎じた汁で患部を洗う

清潔にするのが一番。
なかなか人に言えない痔。
デスクワークが日常化している現代人の
3人に1人は痔で悩まされているそうです。
座る時間が多いと、痛くなりますよね。
わたしは違いますよ。
嘘っぽい?もう過去の話です…。
薬局の店員に「痔の薬をください」と言いにくい人は
ぜひ、オススメします。

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咳・ぜんそく:★★☆☆☆

  • ヨモギの汁を飲む
  • 煎じて黒糖を入れて飲む

ヨモギを泡盛に漬けておき、
薬酒として飲む方法もあるようです。
なぜか意識しすぎて我慢しようとするほど、
よけいにせき込んでしまう時、ありますよね。
周りからの冷たい視線…。
そんな時は深く、ゆっくりと深呼吸してみましょう。
ゆっくりと、落ち着いて。
苦しんでるのに、白い目で見ないで!!

打身(うちみ):★★★★★

  • ヨモギ、松の葉、カラスギバサンキライ、チガヤの根を
  • 酢と黒糖で煎じて飲む
  • ヨモギを酒につけた薬酒を飲む
  • ヨモギと松の葉を酒につけた薬酒を飲む
  • ヨモギの汁と卵の白身をメリケン粉(小麦粉)で練って
    患部に貼る
  • 酒に浸しておいたヨモギの葉を患部に湿布する
  • ヨモギの茎を数本ほど束ねて、酢で温める。その茎の先で患部をつついて湿布。
  • 温めた汁を飲んでもよい

利用手段がもっとも多い打身。
よく考えると、
病気になるよりも小さな打身やすり傷が
身近な症状だった気がします。
子供の頃は特に、
すり傷にオール―(青あざ)が絶え間なくありました。
膝はいつも真っ黒。よく転んだなー。
毎日のお風呂で沁みるあの痛み。
今となっては懐かしいです。
絆創膏よりヨモギを利用すると
有効成分が浸透して治りが早そうですね。

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頭痛:★★★★☆

  • 生の汁を飲む(黒砂糖を入れて飲む)
  • 陰干したものをお茶にして飲む
  • 食べる
  • つついて出した汁を頭のこめかみにつけて、タオルでまく

頭痛で悩まされる人、多いですよね。
天気の影響や悩み事。
眼精疲労からくる頭の痛み。
薬に頼れないときは、ほっと一息。
フーチバー茶はいかがでしょうか。。
またはハチマキタオルで頭をまいて、気合で治しましょー。

動悸:★☆☆☆☆

  • 煎じて飲む

恋の予感?
心臓の鼓動が急激に早くなり、胸が苦しくなる。
もしそんな症状が続いたら、フーチバー茶でリラックス。

フーチバーのお茶はこんな風に。
お茶の入れ方や味の感想を書いています。
参考にならない?まー、そういわずに。見てらっしゃい。

フーチバー茶リンクバナー

熱さまし:★★★★★

  • ヨモギをつついて絞り、その汁を飲む
  • 芭蕉の汁と飲む
  • ヨモギの汁に黒糖を入れて飲む
  • ホソバワダン(ニガナ)と半々に混ぜ入れ、すりつぶした汁を飲む
  • 煎じて飲む
  • 煎じた物に黒糖を入れて飲む
  • ネギの頭とチガヤと一緒に煎じて飲む
  • メドハギ・シソ・ヒルムシロの葉・チガヤの根と一緒に飲む
  • 魚汁にヨモギを入れて食べる
  • ヨモギの汁を額や体にこすりつける

もし、熱がでたらどうやって対処していますか?
冷えピタや濡れタオルなどでおでこを冷やす?
おでこを冷やすという方法は、気のせい?かもしれません。
そもそもおでこには熱を作り出す太い血管があるわけでもなく、
本来冷やすべき場所は首回り、わきの下、太ももとなります。

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おでこを冷やす理由は
気持ち楽になる気がするから。のようです。
冷えピタがない時代は、体の内側から
熱が逃げるように、フーチバーが利用されてきました。
高熱が出たら本当に苦しいです。
動けないし、食欲ないし、風呂にも入れない。
そんな時は
フーチバーの汁で体を拭いてあげるのも効果がありそうですね。

次回の民間薬草利用法は
痛みや婦人病など。
女性だけでなくお父さんの気になるあの症状。
なんとかしたい。傷つけないようになんとか。