フーチバー(ニシヨモギ)の民間薬草利用術-その3-

フーチバー(ニシヨモギ)の民間薬草利用術-その3-

Okinawa herbal medicine

続きまして、その3。
フーチバー(ヨモギ)の民間薬草利用もこれが最終回でございます。
薬が手に入らない。病院に行きたくてもいけない。
そんな時代の利用方法。

「まどきそんなの使わないでしょっ。薬があるし。」
と言っていた日常が一変するかもしれません。

そして今、私たちは見えない敵との闘いに備えて
雑草を薬草として使う日が
やってくるかもしれません。

※注意

医学的根拠はありません。
主に実際に利用した人々を調査した”沖縄民族薬用植物誌”
を参考にまとめてあります。
同じような効果や効能を目的とした利用はオススメできません。
あくまでも昔の人が質素な生活の中で見つけ、利用してきた方法です。
利用者が多かったものは★でランキング化しています。
ご参考にどうそ!

フーチバー(ヨモギ)-Wormwood-
学名:Artemisia indica var. indica
分類:キク科 ヨモギ属(多年草)
薬用部位:葉、茎
旬:通年。(春から初夏の若葉が特に良い)

フーチバー(ヨモギ)の民間薬草利用法

 歯痛:★★☆☆☆

  • ヨモギを噛む
  • 葉を塩でもんで、患部につける

歯科医院に行けばどうにかなりますが、
夜中に痛くなったり、今すぐいけない時の歯の痛みは
本気でツライ。
正露丸(黒い方)を歯に詰めると少しの間は楽になります。
歯磨きは入念にしておきたいものです。

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 ひきつけ:★★☆☆☆

  • ヨモギ、ウッチン(うこん)、ホウセンカ、黒糖を煎じて飲む
  • フナ、ヨモギ、ホソバワダン(ニガナ)を炊いて食べる

川魚を食べる機会の少ない沖縄。
大病には鯉やフナを食べるといいと言われていました。
とても高級でなかなか手に入らない代物ですが
やはり医療の乏しい時代は予防のために
色々な苦労と工夫があったようです。

 婦人病:★★☆☆☆

  • 葉を煎じて飲む

冷えによる症状に効くとされ、月経不順、
生理痛などにも利用されてきました。
痛みや冷え性は女性に多いので、体質改善にいいと思います。

飲み方はこんな感じです。よかったらこちらをどうぞ!

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fuchiba,yomogi

 フィラリア症:★★★☆☆

  • ヨモギ、イーチョーバー(ウイキョウ/フェンネル)、
    オオバコと一緒につついて出た汁を飲む
  • 葉を煎じて飲む
  • ヨモギ、イーチョーバー、ヤギを一緒に食べる

犬のフィラリア症は有名ですが、
昔は人の感染もあったようです。
寄生虫がお腹にいるなんて、恐ろしいですね。
犬には利用しないでください。
毎月のお薬投与をお願い致します。
ヤギ汁は郷土料理ですが、とにかく匂いがヤバイです。
可愛いし、食べたくないので、
ヤギの隣で一緒にヨモギを食べてみてはいかがでしょうか。

 胸やけ:★★☆☆☆

  • ヨモギの汁を飲む
  • ヨモギの葉を食べたり噛んだりする

沖縄では胸やけのことを、むかむか~すると言います。
怒っているのではないので、むかむか~すると言う人がいたら
労わってあげましょう。
ちなみに怒っている場合は、わじわじ~。

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 水虫:★☆☆☆☆

  • 煎じた汁で患部を洗う

お父さんだけじゃありません。
ブーツをよく履く娘さんにも要注意。
沖縄でブーツを履く人たちは、違う意味でスゴイと思います。
憧れや努力は認めるけれど、島ぞうりがいいはずよー。
だらしない格好もよくないけど、
水虫予備軍よりはマシかもしれません。

 リンパ腺の腫れ:★☆☆☆☆

  • ヨモギ、オオバコ、カラムシの根、松の茎、ニラを
    卵白を混ぜ合わせたものをつける

細菌が悪さをして腫れ上がるのが原因ですが、
患部は熱を帯びているので
薬草を利用して熱をさましたと考えられます。
ヨモギには穏やかな麻痺、催眠作用があるとされており、
多少の効果はあったと思われます。
昔の人はどこまで知っていたのか。
体験、実験がなければ、成しえないことです。

いかがでしたでしょうか。
フーチバーの民間薬草利用法。
こんなにもたくさんの利用法があったのですね。
飲んだり塗ったり食べたり、入浴剤にしたり。
長寿をキープしていた背景には、食文化とともに薬草の利用の影響もあったと思われます。
苦いけれど、いまもなお愛されているフーチバー。
同じような使い方はできないにしろ、
もし、薬がない状況になったら。
もし、病院に行けない状況になったら。
もし、当たり前の生活が一変してしまったら。
頭の片隅に、身近な薬草の存在を留めておくことが必要かもしれません。