タンパク質なしではその他の栄養素は機能しない。その仕組みとは?!

タンパク質なしではその他の栄養素は機能しない。その仕組みとは?!

そもそもタンパク質とはなんだろう。
多く含まれることで、褒められる食品たち。
「タンパク質が豊富なのでオススメです」
と勧められても、
何が、どういいんだっけ?
即答でいきない人(わたし)のために、少しばかりお勉強してみました。

 タンパク質とプロテイン(protein)は同じ

言い方が違うと別物だと思い込んでしまいますが、
タンパク質はプロテインのことです。
正しい発音はプロティーンと言うらしいです。
ちなみに、鉄(iron)はアイロン。
脂質(lipid)はリピッド。

脱線してしまいましたが…
タンパク質とは、
アミノ酸と呼ばれる小さな分子の鎖状になっていて、
体の無数の細胞の一つ一つに存在しています。

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人間の身体の主成分はタンパク質。
筋肉、骨、歯、内臓諸器官、血液、
ホルモン、酵素、皮膚、毛髪に至るまで。
(なるほど。ようやく三大栄養素であるタンパク質の重要性が見えてきました。)

鎖イメージ

 タンパク質の主な働き

体の組織をつくる

エネルギー源
人間の身体の主成分は筋肉、骨、歯、内臓諸器官、血液、
ホルモン、酵素、皮膚、毛髪に至るまでタンパク質です。
それと同時に、血液、ホルモン、酵素などの材料でもあり、エネルギーにもなります。

全身の老化防止
細胞分裂、増殖が活性化。ビタミンC、Eと一緒に摂ると、より効果的。

コラーゲンを作る
コラーゲンはタンパク質(プロテイン)、ビタミンCと鉄を材料に作られる。
ビタミンCとヘム鉄を一緒に摂取するとコラーゲンの生成が活性化する。

コラーゲンリンクバナー

脳の衰えを防ぐ
脳細胞の壊死(えし)を防ぎ、思考力を高める。
神経伝達物質はほとんどが、
タンパク質の分解されたペプチドやアミノ酸、レシチンから作られる。
うつ症状や精神疾患の改善にもつながる。

肝臓機能の向上
タンパク質は肝臓のエネルギー源であり、代謝をつかさどる酵素の材料となる。
そのため、肝臓の代謝機能が高まり、有害物質の解毒作用を向上させるので、
血液の浄化や、体温が正常に保たれる。

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貧血、冷え性の改善
血液のヘモグロビンは、
鉄とタンパク質がビタミンB6を補酵素として結合したもの。
※ヘモグロビンとは、ヒトを含む全ての脊椎動物や一部の、
その他の動物の血液中に見られる赤血球の中に存在するタンパク質である。
ヘモグロビンが増加すると身体の隅々まで酵素が送らるので、貧血、冷え性が改善する。

血管壁を守る
血管壁の平滑筋を作る素材でもあるタンパク質。
血管壁を丈夫にし、破れにくくする。

内臓を支える
内臓下垂が起こりにくくなる。
代表的なものに、胃下垂がある。
食べ過ぎや運動不足ではなくとも、下腹だけ出てしまう。
※内臓下垂とは、骨盤のゆがみによって内臓(胃や腸)が、
本来より下の位置に落ち込んでいる状態のことを言います。

免疫力を高める
タンパク質がビタミンCと結びつくと、
血液中でウイルスや細菌に対する抗体が増加し、
細菌の侵入に抵抗する力が増す。

ホルモンの材料
身体のホルモンはタンパク質から作られる。
身体の調整能力や思春期、更年期などのホルモンの変動しやすい時期に、
充分なタンパク質を摂ると、対応がスムーズになる。

疲労回復の促進
ストレス時、筋肉疲労時にビタミンCと一緒に摂ると効果的。
※ストレスが多いと通常の数倍、タンパク質を必要とする。

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薬や栄養素などの運搬役
血液中でビタミン、ミネラル、脂肪、薬を運び、細胞に届ける働きがあるのと同時に、
腸からの吸収を促す作用もある。

エネルギーの材料
タンパク質、炭水化物、脂肪はエネルギーの材料となる。

Photo by Vincent van Zalinge on Unsplash
Photo by Vincent van Zalinge on Unsplash

タンパク質のしくみ

私たちの体の無数の細胞一つ一つに存在するタンパク質。
タンパク質を食べる→アミノ酸に分解→細胞の立て直し→体に必要な種類のタンパク質を作る

食べることで体に必要な種類のタンパク質を作り出す。
人間の体内には約20種類のアミノ酸しか存在しませんが、
どんな組み合わせでも互いにつながり合う性質があるため、
無限に異なるタンパク質を作ることが可能だそう。
そんな無限の組み合わせがあるのにも関わらず、
ちゃんと体に必要な種類のタンパク質を作り出す。
無駄のない仕組みとなっているようです。