カリウム-potassium-
カリウムとはどんな栄養素なのでしょうか。
体に必要とされる理由や作用を知ることで、なぜそれがよいのか、
どんな食べ物を摂取すればよいのかを調べてみました。
酵素の働きを助ける
カリウムの大切な役わりとして、細胞内の酵素反応を調整するという働きがあります。
エネルギーの代謝を促し、細胞が正常に活動する環境づくりには欠かせない栄養素です。
カリウムはナトリウムとのバランスが不可欠
細胞内外のミネラルバランスを保つために必要なのがナトリウム。
血圧との関連が深いことでも知られています。
細胞内のナトリウムは絶えず外に汲みだされ、
カリウムは中に取り込まれるというポンプ作用で、
ミネラルバランスを保っています。
高血圧症の進行を抑制
高血圧予防のためには、カリウムを充分にとって、
ナトリウムの排泄を促すとよいと言われています。
カリウム1に対してナトリウムを2以下の摂取比率にすると、
血圧を下げる効果が期待できます。
塩分の多い食事内容が気になる場合は、
カリウムが豊富な野菜を積極的に取り入れるとよいでしょう。
カリウムの含まれる食品
- 大豆
- インゲン豆
- 里芋
- やまといも
- サツマイモ
- 刻み昆布
- おぼろ昆布
- 干しヒジキ
- アボカド
- カツオ
当サイトで紹介しているカリウムが含まれる島野菜・ハーブはこちらになります。
沖縄では定番の野菜ばかりですね。
- チーパッパ(ツワブキ)
- クミスクチン(ネコのひげ)
- 島オクラ
- モーウイ(シロウリ)
- ウンチェーバー(エンサイ)
- シマナ―(タカナ)
- ナーベーラー(へちま)
- パパヤー(パパイヤ)
- アカバナー(ハイビスカス)
普通の食事では不足しない
あらゆる食品に含まれるカリウムは、
普通の食事を摂取していれば不足することはないと言われています。
しかし、体調不良による症状で下痢や嘔吐、汗のかきすぎでカリウムの排出量が増えると、
脱力感や食欲不振といった症状に襲われます。
「煮る」と30%も損失?!
カリウムは「煮る」と30%も損失してしまう性質があります。
といっても、汁まで食べられるメニューであれば、充分に摂取できるので、
みそ汁やウリ科でいうと、ナーベーラー(へちま)やモーウイ(シロウリ)など
沖縄料理の定番”ンブシー”で食べるのがオススメです。
そのほか、果物や野菜をそのまま食べるとカリウムを損なわずに摂取することができます。
また、サラダや果物を普段の食事の中に取り入れるなど、
食べやすい方法で摂取すると食生活が充実し、
体にも心にもゆとりある生活が送れるのではないでしょうか。