ハーブとスパイスの違いはあるのでしょうか
スーパーで陳列されているハーブやスパイスを見るとハーブはハーブ。
スパイスはスパイス。と分別されています。
調味料に関しても中華も分類が別です。
なぜハーブとスパイスに同じ分類になっている物が混在するのか
ハーブやスパイスに関する本などを見ると、
ハーブだと思っていたローレルがスパイスと呼ばれていたり、
スパイスと思っていたニンニクがハーブと分類されていたりして混乱することも。
しかし、じつのところ「スパイス」と「ハーブ」に、
それぞれ明確な定義はないようです。
ハーブであってスパイスともいえる・・・といった物に対する
定義の基準が難しい為、区別は曖昧です。
ここでは一般的に区別されている理由をまとめてみました。
”ハーブ”とは薬草、香料植物をさす
- おもに”植物の葉や花”などをハーブと呼ぶ
- 料理において、食材に独特の芳香や苦味、
”薬草としての薬効”を加える「調味料」のひとつ
沖縄の食材でいうと、フーチバー(ヨモギ)やイーチョーバー(ウイキョウ/フェンネル)は
昔から薬草または野菜として食されてきました。
使い方もさまざまで、臭みけしや民間療法で利用するなど、
まさに島のハーブとして親しまれています。
”スパイス”とは強い刺激のある香りを持つ”香辛料”
- おもに”樹皮や種子、実、根、花の一部など”をスパイスと呼ぶ
- 食材に独特の芳香や辛味、色付けをする「調味料」のひとつ
生のまま、あるいは乾燥させたもの、粉砕するなどの加工を施して使用するものが多いです。
沖縄の食材でいうと島とうがらし、ピパーチ(コショウ)、ウッチン(ウコン/ターメリック)などがあります。
まとめ - Summary of the information –
世界で愛されているハーブとスパイス。
使い方や呼び方もさまざまではありますが、わたしの住んでいる沖縄でも野草を中心とした食文化、
生活の中でも魔除けや神への祈りの儀式に使われるなど、切ってもきれない植物がたくさんあります。
食べること、浄化、薬用、祭事、媚薬、保存剤など人間にとって必要不可欠な存在と言えます。
沖縄では古くからの民間療法が生活の一部として利用されてきましたが、
薬と食べ物の区別なく”体にいいから食べる”という感じです。
フーチバー(ヨモギ)でもヒージャー(ヤギ)でも薬膳食という意識はなく、
”体にいい食べ物だから食べなさい”と親から教わりました。
あとになって考えてみると、病気をしないための食事が沖縄には多いと気づかされます。
分類に囚われず“昔ながらの食べ方を”今一度見直すのも大切ですね。