フェンネルは沖縄の方言で「イーチョーバー」「ウイチョー」と呼ばれ、
胃と腸に効く葉として古くから親しまれている”おきなわ伝統的農産物”のひとつです。
沖縄では主に臭み消しとして、魚汁などに利用しています。
実際に料理で使うときに知っておくと役立つ”フェンネル”の基礎知識。
もっとおいしく楽しくハーブを利用できるように、”料理に使う”をメインにまとめてみました。
フェンネル セリ科/多年生/原産地-地中海沿岸
florence fennel フローレンス・フェンネル
fenouil フヌイユ
finocchio フィノッキオ
ウイキョウ
目次 -Table of contents-
特徴
味も形もディルに似ている。
爽やかな香りと甘い風味で、花、種子、葉っぱと利用できる部分が多い。
アトネールという成分が消化と食欲を促進する。
野菜感覚で手軽に利用できる。
利用部分/葉っぱ、花、種子
- 花と種子には葉っぱよりも香り高く、心地よい苦みがある。
- 生でも加熱してもよい。
- ゆでる、煮る、焼く、揚げるといったほとんどの調理方法で楽しめる。
よく使われる料理
魚料理、サラダ、スープ、アップルパイ、カレーなど。
ちょこっとアドバイス
焦がしバターやチーズなど乳脂肪分とも相性がよいので
いろんな調理方法で実験的に楽しめるハーブです。
季節で使い分け
旬は一年中。丈夫で育てやすい。
春先の若葉を利用するとさらに爽やかな風味を楽しめる。
相性のよい食材
魚料理はもちろん、貝類やエスカルゴなど食感を楽しめる食材に合う。
扱いと保存方法
湿らせたキッチンペーパーで茎先をくるみ、密封容器に入れて冷蔵庫で保存。
冷蔵庫の中でも温度が高めの場所へ。4~5日は保存できる。
洗い方
水にさっとくぐらせて、しっかり水気をとる。
花は傷みやすいので、できるならば洗わないで利用して頂きたい。
生育環境
日当たりがいい場所で、水はけのよい土壌が適している。
寒さに強く、温暖地域では越冬可能。
まとめ - Summary of the information –
沖縄に住んでいると”フェンネル”という名前よりも、
”イーチョーバー”ウイチョー”が身近な呼び方です。
魚汁や、てんぷら、ヒラヤーチーなどに利用。
胃腸に優しいことで有名なハーブですが、消臭効果もあるので体臭や口臭が気になる方は、
予防しながらなおかつ健康にも役立ちます。
ぜひ、お試しください。
胃腸にいいイーチョーバー。