肉と牛乳で5時間以上。目玉焼きで3時間。消化にかかる時間としくみ

肉と牛乳で5時間以上。目玉焼きで3時間。消化にかかる時間としくみ

消化にかかる時間の平均は胃で3~4時間、
小腸の中で5~8時間と言われています。
そして便として排出されるまで約40時間もかかっています。

が・・・平均という点で食べ物の内容により大きな差が出てきます。


水は0分!

喉がカラカラに乾いたときに飲む水が、
体中に染み渡る感覚になったこと、ありませんか?

胃が空っぽの状態ならば水はすぐに腸へ移動されるので、
体内に流れていくような感覚はリアルな体感と言えます。

  • 水は0分
  • ジュースは15~20分

液体に近ければ近いほど消化率は上がるので、
果物やお粥などは”消化の早い食べ物”となります。

牛乳は液体なのになぜ消化に5時間以上かかるのか?!

タンパク質は4~6時間、脂質は7~8時間ほど消化に時間が必要です。

牛乳に含まれる栄養成分はタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、
ミネラル(カルシウム・リン・カリウム)など。

消化に時間がかかってしまうのは、
この豊富な栄養成分が含まれているからなのですね(´・ω・`)


 たまごは調理の方法で消化時間が変わる

egg

マヨネーズやケーキなど加工食品には欠かせない卵ですが、
調理の仕方で消化時間が変わることをご存知でしょうか。

たまごの消化時間例

半熟たまご —– 1時間半
生たまご  —–  2時間半
ゆでたまご・目玉焼き  —–  3時間ちょい
オムレツ・玉子焼き —–  2時間45分

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生たまごと半熟たまごの吸収率

生たまご  —–  50~70%
半熟たまご —–  90%以上

加熱すると白身は消化がよくなるが、黄身は消化が悪くなるという特徴があり、
一番消化がよい食べ方は吸収率から見ても半熟たまごとなります。


肉を消化するまでの胃の負担

肉

お肉を食べたあと、胃もたれする経験ありませんか?
それもそのはず、お肉は最長で24時間もの消化活動が必要で、
消化にかかるエネルギーは膨大なのです(;´・ω・)
お肉と一緒に食べるご飯は格別ですよね。
いつもより多く食べてしまうという方も多いことでしょう。
炭水化物の消化時間は8時間。
もう体もへとへとです(; ・`д・´)


消化エネルギーの負担を減らすにはどうすればよい?

 

食物の消化には、歯と舌に重要な働きがあった

食べ物を口に含むと、まず嚙み砕き、飲み込みますよね。
嚙み砕くという行動は消化しやすくする前準備。
その時口の中では、味を感じる組織が刺激され唾液がでます。
舌はその唾液を食べ物に混ぜ込み、食道へ送り込みます。
この時の唾液がのちのち、消化を助ける役割を果たすのです。

唾液の働き

唾液にはアミラーゼという消化酵素が含まれ、
穀物のデンプンや魚肉のグリコーゲン(動物性デンプン)を分解します。

口の中での消化準備時間はごくわずか。
でもこの前準備が消化を助ける大切なプロセスです。

しっかり噛んで、唾液を分泌し、舌で絡めることで胃にたまるまでの間に負担軽減。

唾液のアミラーゼは、デンプンの約50%を分解してくれるので、
よく噛むことがとても重要なのです。

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腹八分目が体にいいワケ

腹いっぱい食べると、消化にかかる時間は長くなるうえ、
体もだるく眠くなります。

それでいて適度な運動もしないとなると、
消費することなくぜい肉だけが増えてしまいます…(/ω\)

必要以上に食べ続けると、消化器官への負担、
生活習慣病のリスクが増える
ため、
満腹の手前で手を止めることが健康維持に繋がるのです。

 

消化をコントロール

Photo by Jennifer Kim on Unsplash

消化に時間のかかるであろう食事をとるときは、とにかくよく噛むこと!

よく噛むことで消化の負荷を軽減し、翌朝スッキリと排出するのが理想的です。

消化のよい食べ物、悪い食べ物を意識しよう

消化が早い食べ物例

  • パン
  • うどん
  • 豆腐
  • 野菜
  • 果物

消化が遅い食べ物例

  • ソーセージ・ベーコンなどの加工肉食品
  • バター
  • イカ・タコ
  • 玄米
  • もち米
  • そば
  • 豆類
  • 牛乳・乳製品
  • ゴボウ
  • こんにゃく
  • キノコ類

 


まとめ - Summary of the information –

沖縄は全国でも飲食店の多い県です。
車を走らせているとファストフード店はもちろん、
ステーキ屋さん、焼き肉屋さんも多く目立ちます。
ここ最近では、長寿県だった面影も薄れ、
道を歩く人の体系もやや大きめの人が目立ってきたような印象。
お腹が空きそうなメニューはとっさに判断できるのに、
消化の悪いものは判断が鈍ってしまいがち?!(; ・`д・´)

ちらっと思い出せる程度でいいので、食べ物の消化にかかる時間
頭の片隅においておくと体を労わる食生活の一歩となるのではないでしょうか。

図書館で見つけた
「ポケット図解 おいしさの科学がよーくわかる本」。
今回はこちらの本を参照させて頂きました。
その他、
辛さは味ではない、年齢と味覚、
あなたは大丈夫?味のわからない病気
など、
おもしろい内容となっています。

ぜひ、お住いの図書館へ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
中古品もあるらしいですよ?!

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