ナイアシンの特徴とその働き

ナイアシンの特徴とその働き

肌のビタミンとも言われているナイアシン。
お肌のトラブルやいつまでも若々しくいたいわーと思うのは
全人類の願望です。
きっとそうです。あなたもわたしもあのひとも。
上手に摂取して、今よりもお肌にいい食生活を目指しましょう。

ニコチン酸の名前の由来はタバコのニコチン

ナイアシンは、ニコチン酸とニコチンアミノの総称で、
動物性食品から植物性食品まで幅広く含まれています。
また、人の体内では、必須アミノ酸の一種であるトリプトファンからも
合成されます。
それよりも、気になることが…ありますよね。
スルーしそうになりましたが、

タバコのニコチンと名前が似ている。

このインパクトは目を奪われてしまう人もいるかもしれません。
(わたしがそうでした)
体に悪そう。
そんなイメージが植え付けられてしまいがちですが、
生理作用はまったく異なるのでご安心を。

なぜニコチンなのか。
それは、”化学構造が似ているから”という理由でした。

化学構造イメージ
素人にはわかりませんが、似ているそうです。


ニコチンは神経を興奮させ、腸や血管を収縮させて血液の上昇がおきます。
一方、ニコチン酸は皮膚やセロトニンの合成に働きかけるという、
名前は似ているけれど、まったく違う働きをする物質だっだのです。
安心しましたねー。
そもそも、ナイアシン/ビタミンB3/ニコチン酸と名前が複数あるので、ややこしい。
お好きな名前で覚えてみましょう。
ちなみに私は”ナイアシン”が好きです。
なんだか安心、ナイアシン。意味不明ですが。

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体内で補酵素として大活躍

ナイアシンは脂肪や炭水化物を代謝するための酵素の、補酵素。
体内の全酵素の20%にあたる500種類の補酵素として機能。
かなりやり手です。
わけがわからないですが、とても重要な栄養素なのは理解できますね。
詳しくナイアシンについて探ってみましょう。

ナイアシンの主な働き

セロトニンの合成
トリプトファンから神経伝達物質のセロトニンが合成される際に、
ナイアシン、ビタミンB6、マグネシウムが必要となります。
セロトニンとは、過剰な興奮や不安を抑え、
神経症状の改善に寄与している脳内の神経伝達物質のひとつです。
セロトニンは脳内ホルモンの幸せホルモンとも呼ばれています。

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二日酔いの防止
ナイアシンは二日酔いの原因となる、
アセトアルデヒドの分解を促す働きがあります。
血液促進作用があるため、冷え性、頭痛の改善にも有効。
アルコールを習慣的に飲み続けていると、ナイアシンが消費され、
食欲不振、口角炎になることがあります。
肌も荒れそうですねー。

いくら二日酔いを防止できるとは言っても、
手っ取り早いのは”そこまで飲むな”です。
手厳しいー。

ナイアシンを多く含む食品

  • たらこ
  • カツオ
  • ムロアジ
  • マグロ
  • 鶏むね(皮なし)
  • 豚レバー

トリプトファンが体内で合成するのに必要な栄養素は、
ビタミンB1ビタミンB2ビタミンB6です。
幸せホルモンを分泌したい!!という方は、
これらを含む食品を一緒に食べることを意識すると良いでしょう。
合言葉は、目指せ、トリプトファンとナイアシンでセロトニン合成!
(合言葉にしては長いなー。目指せトナセロにするかな。)

ビタミンB1

ビタミンB1食材イラスト


ビタミンB2


ビタミンB6

ビタミンB6食材イラスト

摂り過ぎても、少なすぎても要注意

普通の食事をしていればなんの問題もありません。
多くの食品に含まれているので安心です。
ですが、サプリメントによる過剰摂取には注意が必要です。
過剰摂取に要注意
消化不良、皮膚炎を引き起こす可能性があります。
欠乏するとどうなる?
ペラグラという病気になるかも。
その他、手足の皮膚炎、胃腸障害(下痢)、
うつなど症状があります。あまりよろしくないですね。

ペラグラとは
1937年にナイアシンの欠乏症状であることがあきらかになり、発見された。
ペラグラはイタリア語で「荒れた皮膚」を意味する。
ナイアシン不足と日光に当たらないことにより発症する。
トウモロコシにはナイアシン含有量が少ないため、
トウモロコシを主食としている国に多くみられる病気。

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ビタミンB群は心のビタミン

ビタミンB1,ビタミンB2、ナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンB6、ビタミンB12、
葉酸、パントテン酸、ビオチンをまとめてビタミンB群といいます。
これらは精神の安定を維持するために重要な栄養素。
集中力がない、いつも疲れている
イライラが止まらない、そんな内面からの不調を改善するためには
難しいーっと思っていませんか?

答えはシンプル

添加物スパイラルをさけ、普通の食事をするだけ。
特に、郷土料理がいいです。その土地のお母さんが作るような。
洋食や肉中心の食事は日本人の体には対応できていないので、
太ったり、ストレスに弱くなったり、心の病気も増えるのだと思います。
お米中心の食事は腹持ちがいいので、
間食も抑えられるはず。たぶん。自信はありませんが。
心と体の健康への近道は
食事を抜かず、普通の食事をとること。
いたってシンプルなのです。
それが難しいんですよね。
でも現実は足さないこと。
普段の食事だけで生きていけるのです。
私たちを取り巻く環境は誘惑がいっぱい。
つらい世の中です。
(あれも食べたい、これも食べたい、もっと食べたい、もっともっと食べたいー♪)