食用花:エディプルフラワーとしても利用されるナスタチウム。
鮮やかな色彩とピリッとした辛みで魅了する大人のハーブ。
特徴を活かした使い方で、ナスタチウムを攻略しましょう。
ナスタチウム/ノウゼンハレン科/多年生/原産地/南米
Nasturtium ナスタシャム
Capucine カピュシーヌ
Cappuccina カップッチーナ
キンレンカ
目次 -Table of contents-
特徴
カエルの傘を思わせる丸い葉っぱが可愛らしい。
本当に食べられるの?!
と思うくらい、花の色が鮮やか。
きりっとした辛みが大人味。
利用部分/花/葉っぱ/実
きりっとした辛みは、ルッコラやクレソンを思わせる。
実も同様に辛みがある。
よく使われる料理
生のまま、サラダ、サンドイッチに入れてアクセントにしたり、
肉や魚料理に添えると華やかになる。
花が咲き終わった後にできる種子は
酢漬けにして、ケイパー(ケッパー)のように使う。
※ケイパー/ケッパーとはサーモンの料理で見かける黒いつぶつぶのピクルス(漬物)。

ちょこっとアドバイス
痩せた土壌を好む性質があるため、
窒素の多い肥料を与えすぎると
花が咲かないことがある。
可愛がり過ぎるより、放置がいいらしい。
ナスタチウムは、メディカルハーブとしても有名。
ビタミンC、ミネラルが含まれ、風邪や貧血、肌荒れを防ぐ。
侮るなかれ、ハーブのチカラ。
季節で使い分け
春先や初秋の涼しい時期は、成長がゆっくり。その分しっかりとした辛みがある。
逆に、ぐんぐん伸びている時期は味が薄い。
暑さにさらされると辛みが強くなるので、
刺激の欲しい人は、
夏のナスタチウムを堪能してみましょう。
辛みが強すぎる場合は、ソテーや天ぷらがオススメ。
若葉は味が穏やかなので、サラダ向け。
相性のよい食材
魚の網焼き、脂ののった豚肉など、
味の主張が強いものがオススメ。
クレソンやルッコラのように使える。
扱いと保存方法
キッチンペーパーで包み、密閉容器で冷蔵庫の野菜室で保存。
4~5日で使い切ろう。
花は傷みやすいので、洗ったり触り過ぎないようにする。
茎を長めに残し、一輪挿しのように飾っておいてもよいが、
その日のうちに使い切ろう。
洗い方
花は傷むので洗わないようがよい。
葉は使う1~2時間前に洗っておく。
しばらく(数分ほど)水に浸して、水気をきる。
汚れがひどくなければ、ジャバジャバしないで、軽く揺らす程度で良い。
生育環境
基本は日当たりの良い場所。
真夏は半日日陰。
涼しい場所を好む。
-ひとり言まとめ-
子供には与えないでください。嫌われてしまいます。
野菜嫌いにならないよう、大人だけで楽しみましょう。
ナスタチウムはビタミンCが豊富。
さらにアミノ酸や抗酸化作用があるフラボノイドや、
カロテノイドも含まれている優れもの。
しかし、ガーデニングには人気があるのに、
ハーブとして店頭に並ぶのはあまり見かけないのは残念です。
日ごろの栄養不足が気になる方は、
キッチンハーブとして常備してみてはいかがでしょうか。