ナスタチウムの料理に役立つ基礎知識

ナスタチウムの料理に役立つ基礎知識

食用花:エディプルフラワーとしても利用されるナスタチウム。
鮮やかな色彩とピリッとした辛みで魅了する大人のハーブ。
特徴を活かした使い方で、ナスタチウムを攻略しましょう。

ナスタチウム/ノウゼンハレン科/多年生/原産地/南米

イギリス国旗 Nasturtium ナスタシャム
フランス国旗 Capucine カピュシーヌ
イタリア Cappuccina カップッチーナ
日本の国旗 キンレンカ

 特徴

カエルの傘を思わせる丸い葉っぱが可愛らしい。

本当に食べられるの?!
と思うくらい、花の色が鮮やか。

きりっとした辛みが大人味。

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 利用部分/花/葉っぱ/実

きりっとした辛みは、ルッコラやクレソンを思わせる。
実も同様に辛みがある。

 よく使われる料理

生のまま、サラダ、サンドイッチに入れてアクセントにしたり、
肉や魚料理に添えると華やかになる。
花が咲き終わった後にできる種子は
酢漬けにして、ケイパー(ケッパー)のように使う。

※ケイパー/ケッパーとはサーモンの料理で見かける黒いつぶつぶのピクルス(漬物)。

Photo by Christine Siracusa on Unsplash
Photo by Christine Siracusa on Unsplash

 ちょこっとアドバイス

痩せた土壌を好む性質があるため、
窒素の多い肥料を与えすぎると
花が咲かないことがある。
可愛がり過ぎるより、放置がいいらしい。

ナスタチウムは、メディカルハーブとしても有名。
ビタミンC、ミネラルが含まれ、風邪や貧血、肌荒れを防ぐ。
侮るなかれ、ハーブのチカラ。

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 季節で使い分け

春先や初秋の涼しい時期は、成長がゆっくり。その分しっかりとした辛みがある。
逆に、ぐんぐん伸びている時期は味が薄い。

暑さにさらされると辛みが強くなるので、
刺激の欲しい人は、
夏のナスタチウムを堪能してみましょう。

辛みが強すぎる場合は、ソテーや天ぷらがオススメ。
若葉は味が穏やかなので、サラダ向け。

 相性のよい食材

魚の網焼き、脂ののった豚肉など、
味の主張が強いものがオススメ。
クレソンやルッコラのように使える。

 扱いと保存方法

キッチンペーパーで包み、密閉容器で冷蔵庫の野菜室で保存。
4~5日で使い切ろう。
花は傷みやすいので、洗ったり触り過ぎないようにする。
茎を長めに残し、一輪挿しのように飾っておいてもよいが、
その日のうちに使い切ろう。

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 洗い方

花は傷むので洗わないようがよい。
葉は使う1~2時間前に洗っておく。
しばらく(数分ほど)水に浸して、水気をきる。
汚れがひどくなければ、ジャバジャバしないで、軽く揺らす程度で良い。

 生育環境

基本は日当たりの良い場所。
真夏は半日日陰。
涼しい場所を好む。

-ひとり言まとめ-

子供には与えないでください。嫌われてしまいます。
野菜嫌いにならないよう、大人だけで楽しみましょう。

ナスタチウムはビタミンCが豊富。
さらにアミノ酸や抗酸化作用があるフラボノイドや、
カロテノイドも含まれている優れもの。

しかし、ガーデニングには人気があるのに、
ハーブとして店頭に並ぶのはあまり見かけないのは残念です。

日ごろの栄養不足が気になる方は、
キッチンハーブとして常備してみてはいかがでしょうか。