昔ながらのヒラヤーチー。まずは”きほんの作り方”で。

昔ながらのヒラヤーチー。まずは”きほんの作り方”で。

沖縄にはヒラヤーチーという家庭料理があります。
ときにはおつまみ。ときにはオヤツ的な。
沖縄風お好み焼き、沖縄風チヂミなどと表現することもありますが、
ヒラヤーチーは、ヒラヤーチーです。
ヒラは平たく。ヤーチーは焼いた。
「平たく焼いた」という方言のありのまま。
シンプルで簡単。素朴な手料理。
昔の沖縄の風景が見えてくるかも?!
どうぞ、お試しください。

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 材料

小麦粉 —– カップ1/3
水 —– カップ1
たまご —– 1個
塩 —– 小さじ1
ニラ —– 適量

ウスターソース —– 食べるときにかける

ヒラヤーチーの材料

 作り方

  • ニラは洗って水けをきり、小口切りにする
  • ボールに卵を溶きほぐし、水、塩、ふるった小麦粉を混ぜ合わせる
まぜる
面倒くさがらず小麦粉はふるいにかけましょう。後が楽です。
ヒラヤーチーのタネ
サラッとしていてクレープみたい。水っぽいですが、大丈夫です。
  • フライパンに油をひいて、焼く
焼く
薄くてもっちり。意外にひっくり返すのが難しいです。挑戦者は頑張ってください!
  • 両面に焼き色がついたら出来上がり

出来上がり

 ちょこっとアドバイス

ヒラヤーチーの具は野菜のみ

定番はニラです。ほぼ主役です。
二番手はフーチバー(ヨモギ)やイーチョーバー(ウイキョウ)など。

食べるときは必ず”ウスターソース”

これがないとつまらなーい!
とんかつソースでも、お好み焼きソースでも、
焼きそばソースでも、オイスターソースでもありません。
ウスターソースです。

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 ヒラヤーチーとチヂミの違い

タネとなる材料は、小麦粉、卵、水。
ほぼ同じのようです。
が、
韓国発祥のチヂミはさらに米粉や片栗粉などが加わり、
もっちりとした食感。
そして具が盛りだくさん。野菜、海鮮やら豚バラなど。

ついでにお好み焼きと比べても、
お好み焼きは様々なバリエーションで、
ソースの香りがたまりません!
豪華です。お好み焼きもチヂミも。

ヒラヤーチーは素朴です。
素朴っていいよなぁ。
と、言ってもらえると幸いです。
素朴っていいよなぁ。です。

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今回は1978年発行の「琉球料理全書」を参考に、
昔ながらの味を再現しましたが、
まさに、おばぁちゃんが作ってくれたヒラヤーチーが
蘇りました!

周辺の聞き取り調査では、
”だし汁入っているのが定番”とも言われましたが、
わたしの想い出の味は、塩とニラの甘みのある”この味”です。

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今では家庭で作ることは減ったヒラヤーチー。
(居酒屋やカフェでは見かけます)
周りを見渡せば、美味しい物で溢れています。
わざわざ作らなくてもなんでもあり。
目移りしちゃいますよね。

忘れ去られゆく伝統家庭料理。
時代とともに味も素材も変化します。
ときどき、思い出すタイミングで懐かしい味を自分で作ってみるのも
いいものです。