アロエは”医者いらず”?!お肌ケア以外の効能と使い方と注意点

アロエは”医者いらず”?!お肌ケア以外の効能と使い方と注意点

まだ緑豊かな時代の沖縄。
今から数十年ほど前は、お庭がある家も多くありました。
薬草と食事の境界線のなかった時代では、
たいていの家の庭に
アロエ(キダチアロエが定番)を植えて、
薬草として利用していたと聞きます。
主な使い方は火傷や切り傷に、
アロエの葉肉から出る液を
患部に塗るといった感じです。

※民間薬として利用されていた内容となりますので、
必ず効き目があるというワケではございません。

 information

学名 — Aloe spp.
科名 — アロエ属/常緑樹
別名 — 蘆薈/ろかい
原産地 — アフリカ/マダガスカル/ヨルダン
利用部位 — 葉

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 アロエの特徴

熱帯産の多肉植物。
薬剤師が調剤する医薬用のアロエ(ケープ・アロエ系の大型アロエ)とは異なり、
一般では野菜的な利用方法が多い。
おもにキダチアロエ、アロエベラなど。
葉はギザギザした鋸(のこぎり)状で、
乾燥した気候でよく育つ。

沖縄方言:ルグヮイ、ドゥグヮイ
中国を経由して数百年前に日本へ渡米したと言われ、
古い言葉では蘆薈(ろかい)と呼ばれていたそうで、
方言は”ろかい”がなまったものであろうという見解です。

キダチアロエ
我が家のキダチアロエ。現在生育中。

 なぜアロエは火傷、切り傷に効くと言われているのか

アロエの成分には、
アロエクチンBと呼ばれる成分が含まれており、
その成分が免疫系を刺激し、
患部にある防護膜を張ります。
ジェル状の粘膜質が、皮膚を冷却したり、
炎症を鎮め、さらに保護膜となって
皮膚を守ります。
さらにアロエには抗菌作用があるため、
傷の治りを早める能力があるからとされています。

現代ではたくさんのお薬が開発されて、
アロエを即座に活用する場面は少ないかと思いますが、
庭作業をされている方は、
作業中に草木で切り傷や虫刺されができることがあるかと思います。
そんな時に、庭にアロエが生えていたら!
パキッと折って、切り口を傷に当てれば、
ちょっとした応急処置になると思います。

アロエベラの花
国際通り近くで見つけたアロエベラ。お花が咲いていました。

日焼けした後のお肌のケア
また、アロエの保湿効果や皮膚を柔らかくする効果を利用して
保湿用化粧品、
日焼け後用の化粧水やジェルとして使われています。
皮膚病や肌荒れ、かゆみ、ニキビなど、
お肌のトラブルに有効で、シワが気になる方にもオススメ。

 アロエのその他の効能

少量ならば胃

アロエの効能には、消化不良、
胃炎などにも効き目があると言われています。
沖縄の民間療法でも、
アロエを食べて腹痛を和らげていたそうです。
二日酔いや頭のふらつき、目の充血、
不眠、頭痛、めまい、耳鳴りにも効果があるとされています。
糖尿病、高コレストロールが気になる方も
少量を服用すると良いでしょう。

やや多めなら便秘

アロエには緩下作用の成分が含まれているため、
やや多めに摂取すると、辛い便秘を改善できると言われています。
始めは少量からお試しください。
アロエは同じ量でも、人によって効き目が異なるため、
使用する場合は少量から始め、次第に量を加減した方がよいでしょう。
ストレスが原因で便秘になる場合もあるようで、
その際のイライラの症状も緩和できるとか。

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 アロエの利用方法

  • 乾燥したものは1日1~2gを大きめの茶碗に入れ、
    お湯を注いで3回に分けて服用する。
    また一日2回、一回に生の葉を1~2cm切り、皮をむいて食べても良い。
  • 生の葉をすりおろした汁を小さじ1、大さじ1の水をまぜ、一日3回服用。
  • アロエの葉肉を適度な大きさに切り、サラダなどに混ぜて食べる。
  • アロエの煎じ汁
    キレイに洗ったアロエの葉を、適当な大きさに切る。
    アロエ40gにたいし、水200㏄ぐらいを入れ、煎じる
    沸騰したら弱火にして、一時間以上煎じる。
    冷めたらガーゼなどでこして、保存容器に移し、冷蔵庫で保管。
    大さじ1を一回の服用とし、一日に2~3回服用する。

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 アロエを利用するときに注意すべきこと

出血時には用いらない
大量の服用は、腹痛や骨盤内臓器の充血を起こすので、
妊娠時、月経時、痔疾の場合は服用をさけましょう。

冷え性には不向き
胃腸の熱を冷まし、炎症を直してくれる薬草なので、
胃腸の冷えやすい人が服用すると
腹痛を起こすなど、かえって胃痛がひどくなる場合があるので、
冷え性の体質には向きません。

長期服用は避ける
長期服用はカリウムを消費し、
腎炎、大腸炎などを引き起こす可能性があります。
便秘改善のために服用する場合は、
短期間に限り、一週間を超えないようにしましょう。

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 魔女が使ったおまじない

アロエには魔除けの力があり、
邪悪なものから守ってくれると信じられています。
家族が事故に合わないように未然に防ぐなど、
邪悪なものを寄せ付けないよう守ってくれるとか。
また、幸運や金運を呼び込みたい場合は、
玄関口の上からアロエを吊るしておくと効果があるかもしれません。
玄関口の上から…。なかなか難しい配置ですが、
工夫をこらして、レイアウトしてみてはいかがでしょうか。

アロエは”医者いらず”と呼ばれているほど、
薬効にすぐれた薬草ですが、
薬も分量次第で毒にもなりえます。
なにごとも適度、適量が良いでしょう。
体内から余分な熱を取り除く作用があるうえ、
日焼けで火照った肌の冷却、保護に役立つことからしても、
夏には常備しておきたい薬草の一つと言えます。

普段の生活の中に、自然にアロエやその他の薬草を食べて飲んで、
先人たちが歩んできた医食同源を目指すのも、
よろしいかと思います。
最後までごお読みになっていただきありがとうございます。

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